OpenSpec
導入

OpenSpecで仕様駆動開発を始める

OpenSpecはAIエージェントと仕様を共有しながら開発を進める仕様駆動開発のフレームワークです。提案の書き方から実装への落とし込みまで、最初の一歩を解説します。

公開 2026-05-29更新 2026-07-02約3分

要点

  • OpenSpec は実装前に変更を仕様として明文化し、AI の出力のブレを抑える仕様駆動開発の仕組みだ
  • 流れは提案、レビューと合意、実装、アーカイブの4段階で、議論を提案段階で済ませるため手戻りが減る
  • 提案は openspec/changes/<変更名>/proposal.md に置き、Why と What Changes を書く
  • openspec validate を通すには、specs/<capability>/spec.md に Scenario 付きの要件デルタが要る
  • 実装後は変更をアーカイブして仕様に取り込み、記録と実体を乖離させない
目次

OpenSpecは、AIエージェントと「仕様」を共有しながら開発を進めるための仕様駆動開発(Spec-Driven Development)の仕組みです。実装前に変更内容を仕様として明文化することで、AIの出力のブレを抑え、レビュー可能な開発を実現します。

この記事でわかること

  • 仕様駆動開発の考え方
  • OpenSpecの基本的なワークフロー
  • 提案(proposal)の書き方
  • 仕様から実装へつなげる流れ

前提知識

  • Claude Code などのエージェントの基本操作
  • Git とプルリクエストの流れ
  • Markdown の基本記法

仕様駆動開発とは

仕様駆動開発は、「まず何を作るかを仕様として書き、それに沿って実装する」進め方です。AIエージェントに丸投げするのではなく、合意した仕様を基準にすることで、意図と成果物のズレを防ぎます。

OpenSpecのワークフロー

基本の流れは次の4段階です。

  1. 変更したい内容を「提案」として記述する
  2. 提案をレビューして合意する
  3. 合意済みの仕様に沿って実装する
  4. 完了後、変更をアーカイブして仕様に取り込む(/opsx:archive または openspec archive)

提案の段階で議論を済ませるため、実装での手戻りが起きにくくなります。

提案を作る

OpenSpecでは、変更提案を openspec/changes/<変更名>/ に置きます。

openspec new change user-rate-limit

作成された openspec/changes/user-rate-limit/ に proposal.md を置き、変更の理由(Why)と内容(What Changes)を記述します(AI エージェントのチャットで /opsx:propose を使えば下書きを生成できます)。

## Why
ログインAPIに過剰なリクエストを防ぐレート制限を追加する。

## What Changes
- 同一IPからの試行回数を制限する
- 上限超過時は429を返す

仕様を検証する

記述した提案が整合しているかを確認します。なお、検証を通すには specs/<capability>/spec.md に ## ADDED Requirements などのデルタ(各要件に #### Scenario: を1つ以上)が必要です。

openspec validate user-rate-limit

問題がなければ、チームやAIエージェントと内容を共有してレビューします。

実装に落とし込む

合意した提案をエージェントに渡すと、仕様という明確な基準のもとで実装を進められます。実装後は提案を確定済みの仕様として取り込み、次の変更の土台にします。

よくある失敗

  • 提案を書かずにいきなり実装を依頼してしまう
  • 提案の範囲が曖昧で何を作るか定まらない
  • レビューを省略して仕様の合意を飛ばす
  • 実装後に仕様を更新せず、記録と実体が乖離する

まとめ

OpenSpecは、仕様を中心に据えることで、AIの出力を予測しやすくするフレームワークです。提案を書き、合意し、実装するという流れを守るだけで、手戻りの少ない開発になります。まずは小さな変更で一連のサイクルを体験してみましょう。

※ コマンド例は 2026年10月時点の OpenSpec(v1.15.0)のドキュメントに基づいています。

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